フラットインタビュー vol.9 LIC訪問看護リハビリステーション 谷川さん(後編)

VOICE

中編の今回は谷川さんが思い描く、「地域」や「まち」のイメージや、精神科の看護師としてのどのようなことをしているか、またどういう考え方をしているのか的な話を聞けた気がします。。後編では、とはいえ40代半ばでチャレンジに踏み切ったもの大変だったことも聞きつつ、1年経ってみて改めてみえてきていることことや未来の話もできたらなーと思ってます。

精神科訪問看護立ち上げ前の入職9ヶ月間…

 – ここまでは谷川さんの精神科訪問看護のことを聞いてきたわけですが、2023年12月から精神科をはじめるまでは久々に精神科としてではない看護師として現場に行っていたわけじゃないですか??どうでした??

谷:覚えていないです(笑)

 – 辛いことは忘れるっていう人間の素晴らしい機能が発動しまくってるじゃないですか!?(笑)

谷:ホントに(笑)。
でも、久しぶりにまた違った介入の仕方は刺激になったし、また違う見方が経験できたんだろうなぁと思うんです。例えば、ケアマネジャーさんとの関わりや地域包括支援センターとの関わりって今までの私の精神科訪問看護の中ではあまり触れる機会もなかったし、そういう人たちも利用者さんや家族さんを通じて、精神科的な部分も困っているんだなぁってことに触れられていたのが、今となってはすごくよかったと思ってます。

– そっか。基本的には医療保険で精神科訪問看護を利用するわけだから、居宅介護支援事業所や地域包括支援センターとかケアマネジャーさんたちと関わることはないってことですもんね?病院やクリニック、保健センターとかからの依頼がほとんどって言ってましたもんね。忘却する日々も意味があったってことですね!!

谷:めっちゃありましたね!!
地域包括支援センターで勉強会みたいのさせてもらったりして、そこで話したケアマネさんとも「本人主体」とか「家族支援」の視点でもいろいろ話させて頂いたり、そこにきてくださったケアマネさんからも後日相談をいただいたりして…。ホントに今までの自分の経験ではこういう流れの相談ってなかったし、やっぱりLIC訪問看護リハビリステーションが今まで積み重ねてきている部分もすごく感じることができましたもんね。9ヶ月間が全然無駄じゃないし、すごく役立ってますね。

– めっちゃ前向きじゃないですか!?たまに地獄みたいな顔してFLAT STANDに来てた時もありましたけど(笑)
でも、今までの経験を聞かせてもらうと年単位でいろいろやりつつ我慢もしてきてって話を聞くと、1年弱って部分で精神科訪問看護をはじめるってことになったのは長い短いはわかんないですけど…。とはいえ、40代半ばでチャレンジして、自分の強みではない部分と向き合うってたぶんめっちゃ辛い部分もあったすよね

谷:もちろんですね(笑)でも、ホントによかったですし、「1年はまずやってもらってから…」って言ってもらっていたので、実際その前に動き出しをさせてもらえているので、感謝しかないんですよ。

 

今までとは違う接点づくりとその可能性

– そういう意味でもやっぱり今までと、いわゆる利用者さんとか患者さんとたちとの出会い方が変わってきたりしてるんですね。

谷:私の今までの経験から言ったら、特殊というかウルトラC的な相談の入り方なんですよ、マジで。今また市内の保育園との接点をもたせていただいているのも今までとはまた違うアプローチだし、やっぱりそこにもモヤモヤしたり困ったりしている人がいることは肌感としてわかってきているところですね。

– ここ2ヶ月とか園長さんとの打ち合わせや会議に参加してたり、それこそ相談窓口をゆるーく地域につくれないかって意味で公式LINEで支援者向けの情報発信したり、そういう情報や機会を通じて横のつながりをつくったり…みたいなことをしようってまさにやりはじめてますもんね?

谷:そうなんです。
それこそ「保育園のスタッフさん向けになにかできないかなぁって、保育園のスタッフさん向けに精神科看護の視点でなにか力になれる部分がないか」とか「保育園に来るお母さんやお父さん向けに不安なことだったりの相談窓口もあるよ」的なポスターを保育園に貼らせてもらったり、そういう会話を通じて、園長さんの集まる場や保育園に勤務している看護師さんの集まる場に行かせてもらったり、呼んでもらうってこともでてきましたねー

– それだけ実際困っていることがそこにあるってことなんですよね。お子さんのことで悩む親や家族はもちろん、保育士さんたちも。もちろん内容はそれぞれだろうし、なにが正解的なこともないんでしょうけど、やっぱり「どうしたらいいんだろう」ってなっちゃうんですよね。特に相談できずにいる方も多いだろうし、相談したら解決することでもなかったり相談を受けた方もどうしたらいいんだろうってなっちゃったり…

谷:ホントそれなんですよ。なので、もちろん、所属するLIC訪問看護リハビリステーションの看護師として伺ったりはするんですけど、営業しているっていう文脈もゼロではないにしてもほぼなくて、『精神科訪問看護』っていうものがあって、それがどういうもので、もしかしたら自分ゴトに考えられたり、「あの人に訪問看護どうだろう」って考えてもらって、うちの訪問看護以外でもどこかにつながって、メンタルケアがより身近なものになったら、住みやすい街になるよねって思ってるんです。もちろん、その意味では私たち訪問看護ステーションの横のつながりや質の部分も担保しなきゃいけないってことになるんですけど。

– それってホントにそうで、私も福祉用具のことについては同じようなことを思っているんですよね。だからこそ自分にはプレッシャーとして跳ね返ってくるんですけどね(笑)

谷川さんが今後みている府中市の未来

– もう少し先の未来のことについても聞いていいですか?
今の保育園との接点づくりの話もそうなですけど、もう少し広い視点で、谷川さんとして、またシンクハピネスにジョインした谷川さんとして、精神科訪問看護だったり、それ以外の部分だったり、どういうことを描いていたり、みてるのか教えてもらえいますか?

谷:府中市の未来のことを考えたいんですよねー
なので、もちろん
精神科訪問看護の利用者さんも増えてきて、スタッフも増えて、LIC訪問看護リハビリステーションやシンクハピネス周りで困っていることやそういう不安が1つ1つ小さくしたり、消していったり…っていうすごく地味な部分は継続的にやりつつ。先(前編あたり)にも言ったんですけど、なんかわかんないけど変わったなぁ…みたいなまちの空気感みたいなものの一助になればいいし、そういう関係を府中市内でつくっていけたらいいなぁって思うんですね。で、その上で、なにか必要とされているけどまだ制度としてもないようなことにも取り組んでいきたいなぁって。

– なるほど。なんかいい感じなまち的なやつですね?

谷:そうです。そのためには丁寧に社内のスタッフとともに関わっていくと同時に、増えていくスタッフの教育の部分にもこだわっていきたいなぁと思っていて。というのは、社内でそういう教育みたいなことや仕組みがうまくできれば、それは市内や近隣の他の訪問看護ステーションや必要とされる期間や企業にも伝えることもできるんじゃないかなぁと。病院に行かなくても、企業内での相談とかも受けれたら絶対いいと思うんですよね。精神科って特別なものではないはずなんですよね。

– そういう部分でいうと、コンサルを週1やっているのもつながってきますもんねー

谷:そうなんです。そういう関わりを地域の中で、また業界を超えて持たせてもらっていたら、例えば「車の自動運転の運用」みたいな話で安心して快適に外出できたり…とか、そういう新しい取り組みにも私自身もそうだし、シンクハピネスやLIC訪問看護リハビリステーションとしてもその専門性や培ってきている経験や暮らしの視点みたいなものを活かせるんじゃないかなーとかも考えますよね。そこはLICとかシンクハピネスがやってきたこととか、場所をもっているとかめっちゃ強いと思うんですよね。

– なるほど。たしかに、かけてきた時間ってめっちゃ大事ですよね、もちろん下手したら悪い方にもなっちゃうけど。その歴史みたいなものって何にも変え難いものだったりして、その中にある関係性っていうのも、3年4年スパンだったり、なんかつながってるけどつながっている感覚はなくて、なにかのきっかけでまたもう一度出会うみたいなことがFLAT STANDでももうもはやたくさん起きていて、その実感があるから目の前のことに焦らなくていいというか、時間かけた方がむしろいいってある程度自信をもっていられるというか…。
企業との関わりでいうと、ちょっと具体的な話してもいいですか。(中略)初診の接続の部分とか、企業内で精神的にキツいなって思う人がでたときに社会資源含めの相談役とか、まぁいろいろあったらいいなってことがたくさんありますよね。

谷:そうなってくるとやっぱり大事になってくるのが「質」ですよね。当たり前のことなんですけど、逆をいえばまだまだできていないところも多いよねって話にもなるんですけど。それと、またその間にLIC訪問看護リハビリステーションとしての実績や経験をもって「信頼」してもらえる立場になっていたら、きっと広がり方もちがうだろうなぁって思うんですよ。

– そういう視点めっちゃ大事ですよねー。
そもそも私自身もそうなんですけど、谷川さんの思想って、こんなサービスを使わずに暮らしていけたらその方がいいよね?むしろそっちがゴールよね??じゃないですか。いかに関わり続けるか..ではなくて。私なんかも最初に入った会社がそうだったんですけど、うちみたいな会社が特別でなくなって、社会から必要とされなくなることがゴール的な。

谷:マジそれ!!
訪問だけやっていたらいいってことじゃないんですよね、きっと。今自分たちがやっていることの強みみたいなものとか、やっていることの本質とかをまた訪問以外のことだったり、事業だったりに展開できるんじゃないかなって。なんか原石みたいなものがたくさんあるって思っているんですよ、シンクハピネスって。

– ちょっとしばらくは本業方面で忙しくなるんだと思うんですけど、ちょっと小さくでも、「たまれ」界隈で飲みながら精神科訪問看護について聞いてみたり、語ってみたりするような会はやりましょうね!

谷:もうそれは是非やりましょう!!

後編の今回は、なんかいろんなことを話しつつ、途中は(中略)としてしまい、具体的なビジネスモデルの話もしたりと話がつきない感じになってしまいました。そしてなんの結論的なものもありません(笑)。でも、今だけじゃなく、先をみながら、過去を振り返りながら今を認識するころや共有することが、きっと私の関係性を豊かにしたりもしてくれるんじゃないかなーと。で、また数年後にこのBLOGを振り返った時に、ああでもないこうでもないいいながら笑って話ができたらいいなぁと思います。なんかラジオ番組的な終わり方になってしまいましたが、これにて谷川寛郎さんのインタビューは終了です!!

※LIC訪問看護リハビリステーションでは2024年3月31日現在、精神科訪問看護のスタッフを絶賛募集しています。ご興味のある方は、オンラインでも採用説明会があったりもしますので、申し込みフォームからお問い合わせしてみてくだいね!!また、一度、谷川さんやFLAT STAND 和田に話聞いてみたいって方は、FLAT STAND のinfoメールに、聞いてみたいことを記入の上、連絡してみてくださーい!!( お返事に時間がかかることもありますのでご了承ください)

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『the town stand FLAT (FLAT STAND)』
2016.6月にOPENしたコーヒースタンドとコミュニティスペース機能をMIXした「まちのセカンドリビング」を目指したコミュニティカフェ。まちに暮らす人が1杯のコーヒーやワークショップなどのイベントを通じて、人やコトに出会い、関係性をつくり育んでいくための出入り口の役割を担うべく、さまざまなな活動を展開中。
運営は、訪問看護ステーション/居宅介護支援事業所を運営する株式会社シンクハピネス

フラットインタビュー vol.9 LIC訪問看護リハビリステーション 谷川さん(前編)
フラットインタビュー vol.9 LIC訪問看護リハビリステーション 谷川さん(中編)
フラットインタビュー vol.9 LIC訪問看護リハビリステーション 谷川さん(後編)

◆過去のインタビュー記事◆

フラットインタビュー vol.9 LIC訪問看護リハビリステーション 谷川さん
フラットインタビューvol.8 RAFNIST(F.F.P.)宮崎さん、佐藤さん
フラットインタビュー vol.7 LIC訪問看護リハビリステーション 黒沢さん
フラットインタビューvol.6 あそびのアトリエzucco rocca みずぴー
フラットインタビューvol.5 Hi PRESS 平田有輝恵さん
フラットインタビューvol.4 ケアマネジャー石田英一郎さん
フラットインタビューvol.3 パティシエ 加藤薫さん
フラットインタビューvol.2 茶リスタ小山和裕さん
フラットインタビューvol.1 木彫作家 馬塲稔郎さん