「フラットインタビュー vol.2」 茶リスタ 小山 和裕

VOICE

東京都は吉祥寺にあるカフェ「UNI STAND」の元店主であり、先日、西荻窪にオープンした「Satén – japanese tea -」の代表である茶リスタ小山 和裕さん。日本茶のバリスタ「茶リスタ」として各方面で活動されている小山さんに、日本茶との出会いやFLAT STANDとの関係性についてインタビューをさせていただきました。

お茶との出会い

-まず、小山さんご自身のことをお伺いしたいのですが、小山さんと日本茶との出会いとはどんなものだったのでしょうか?

小山さん:出会いというと実は全然大それたものではなくて、家で飲んでいたのがほぼほぼ日本茶だった、というのが最初の出会いですね。
実際に日本茶を仕事にしようと思ったのは、5~6年前ぐらいですかね。

-家でよく日本茶を飲まれていたというのは、もともと地元がお茶で有名な地域とかだったのですか?

小山さん:出身地は神奈川なので一応日本茶の産地はあるのですが、実は神奈川で日本茶を作っているというのも日本茶業界に入ってから知ったことなので(笑、本当に最初のきっかけは「家でよく日本茶が出ていたから」って感じです。

-UNI STANDが2018年3月で丸2年になるとのことでしたが、前職でも日本茶に関わるお仕事をされていたんですか?

小山さん:前職も日本茶カフェと呼ばれているようなお店で働かせていただいていたので、そこで修行をしながら日本茶の勉強をしていました。

-幼い頃から慣れ親しんでいた日本茶を実際にお仕事にしようと思ったきっかけはなんだったのでしょう?

小山さん:もともとカフェという空間が作りたかったというのと、コーヒー業界のバリスタさんという存在に憧れがあって最初はコーヒーを勉強していたんですが、勉強としてたくさんのカフェを巡っていく中で出会った日本茶専門店カフェで飲んだ日本茶がとても衝撃的で。
その時はまだ「日本茶ってすごいなぁ」ぐらいの感覚だったのですがその後もたまたまそういった日本茶専門店と呼ばれるカフェに行く機会があって、その中で味の違いや奥深さに気づきどんどん興味が湧いてきました。
ただコーヒーと違って日本茶は気軽に楽しめるカフェのような場所がそんなにたくさんないので、じゃあ自分がカフェを作るときは日本茶メインのカフェにしてみようと思ったのが、仕事としてお茶と向き合おうと思ったきっかけです。

 

FLAT STANDとの関わり

-現在、FLAT STANDとはどのような形で関わっているのでしょうか?

小山さん:FLAT STANDさんとはもともとMo:takeさんとの繋がりで関わらせていただいていて、僕が監修させていただいたMo:takeの日本茶ブレンドをFLAT STANDさんのカフェドリンクとして使っていただいています。
その時に僕の方からも「こういった茶葉を使ったらどうでしょう」とか「こういう入れ方をしたらどうですか」というご提案をさせて頂いています。
あとは出張ワークショップという形で日本茶のワークショップをFLAT STANDさんで開催させていただいたりもしていますね。


UNI STANDにて日本茶ワークショップをする小山さん

-FLAT STANDさんの想いとして人と人とを繋ぐ、地域の人に愛される場所を作るというコンセプトがあるのですが小山さんはカフェや日本茶が持つこういった「コミュニティを作る力」について、どのように感じていますか?

小山さん:カフェは「気づきの場」だと僕は思うんですね。
それぞれに料理、飲み物、インテリアなど絶対にお店側がこだわっているポイントがあって、それを見つけていく楽しさやそのこだわりを聴く面白さがあると思っているのです。
その気づきや共感から繋がれる事って絶対にあると思うし、特に日本茶って、僕たち日本人にとってすごく身近で、おそらく「飲んだことがない」って人はほとんどいないと思うんですけど、それなのに意外と知らないことが多いんですよね。
身近だけど知らないことが多いということは、普通よりも新しい気づきや興味を持ってもらえる可能性が高いと思うんです 。
別にそれって、必ずしも「日本茶そのもの」である必要はなくて、使っている茶器だったり、産地の情報だったり、パッケージだったり。
「え!私の地元でも日本茶作ってるの?」ってところから、興味を持ってくれる人も多かったりするので、そういう気づきから生まれるコミュニケーションが人と人を繋ぎ、それを中心に輪ができていくと思っています。

 

 

「茶リスタ」としての役目

-最後に、小山さんが日本茶やカフェを通してやっていきたいことや、目標などがあれば教えてください。

小山さん:やはりカフェや日本茶を感じてもらう中で「何かに気づいてほしい」という思いは強いですね。
日本茶というものそれ自体でもいいですし、空間でもいいし、茶器や産地でもいいと思っています 。
そういう気づきから得た情報って、誰かに話したくなるじゃないですか。自分が得た感動とかって、みんな誰かに伝えたくなると思うんですよね。
それによって、人と人が繋がって、「何かに気づく前」よりも生活が豊かになったらうれしいし、何かしらのプラスになっていたらいいなと思います。
そういう「気づき」を作ることが僕の目標であり役目なのかなと思っているので、そうゆう場を提供できるようにしていきたいと思っています。

-小山さんありがとうございました!

小山さん監修の日本茶をFLAT STANDはカフェでお出ししております。

ぜひ味わってみてくださいね!