ズッコラボTシャツ展 – ”友愛学園”が”たまれ”にやってくる – 1/2
とあるタイミングで、FLAT STANDにやってきた
いつだったか、定休日の月曜日。
ズッコロッカのシナモンがズッコロッカを見学に来ていた男性をFLAT STANDに連れてきた。いつもいるわけでもないし、いても時間がないと話もほとんどできないことも多いんだけど、このときはちょっと時間がとれたんですよねー。そこで話を聞いていると、「障害」「入所施設」「アート」…って興味のあるワードが耳に飛び込んでくる。ちょっと私たちの話もしつつ、お話を聞きつつ、「今度いっしょにイベントやるんですよ。なのでFLAT STANDでもなにかできるといいなぁ」って言葉に、ちょっと軽めに「そうですねー。是非ー」ってくらいで反応したような記憶があります。それが友愛学園さんとの出会い。
で、そこで受け取った製作物が、クリアファイルやカード、そしてタブロイド紙。その瞬間に素敵だなーって思ったし、めっちゃディレクションしてる!すげーって思ったんですが、本当に強く気持ちを持っていかれたのは、それから2,3週間くらい後に中をしっかり見てからなんですね。
自分の見ている解像度ではみえてこなかった
FLAT STANDでも、「障害」ってワードが「アート」「デザイン」みたいなものを介して、「素敵」「おいしい」みたいないい意味でのギャップのある出会い…みたいなことって以前と比べると起きている気はしているんですよね。実際にコーヒーはSocial Good Roasters さん、焼き菓子は「かすたねっと」さん、商品としても「想造楽工」さん…って取り扱いをさせてもらっています。今回のお話も「是非やりましょ!」っていう反応はしたものの、言い方が適当かわからないんですけど、「もっとわかりにくいもの」もしくは「私がまだ伝えきれないもの」っていう不安というか、責任の重さというか、「ちゃんと伝えられるかな」って気持ちがすごく強かったんですよねー。FLAT STANDで取り扱いをするものとか企画って基本的には私たち(特に入口としては管理人)が説明できるものでなければならないと思っていて。それは、単に情報ってことではなくて、「自分の言葉で伝えられるか」とか「そこに熱量が乗せられるか」みたいなことが大事だったりします、自分からガンガンは説明しないくせに。結論とすると、「いいとは思っているんだけど、何がいいって伝えられない」っていう状況だったんですね。なので、もうちょっと理解しないとダメだ…ってなって友愛学園さんの工房を見学させてもらうことに。で、見学にいくならいただいている情報みなきゃって慌ててタブロイド紙もみたって流れですねー
もろもろが刺激的でして…
是非、青梅の工房YUAIさんに足を運んでみて欲しい。
「認識しているものしか見えてこない」
足を運んでみて感じるのは、「この感じ、伝えたい」って思うんですよね、やっぱり。
きっとTシャツだけみても、作品(完成品)だけみていても見えてこないものってあるじゃないですか。むしろ、作品をみてしまうことで、「あー、こういうやつね」みたいに理解したように思っちゃうんじゃないか。これは、自分自身にもそうなんですよねー。もちろん、みる人が自由にみて、感じて…すればいいんですけど、そこじゃないのよーみて欲しいのは!!ってなっちゃうんじゃないかなーって。
タブロイド紙をどこかでGETして読んでほしいんですけど、ここではさまざまな視点から支援のあり方、コミュニケーションについて触れられています。そういう節々から、作品であり完成品としてわかりやすいカタチとして現れているものだけでなく、その活動が生まれる環境であり、それらを支えている日々重ねてきているコミュニケーションやそのプロセス自体がアート的なものであるように感じるわけでして…。この感じを少しでも感じてもらったり、それは難しくてもそこに思いを馳せてもらえるような空間にしたいなーと欲がでてくるわけです。
そんな風に思うのは、少なくとも私たちも医療/福祉(LIC訪問看護リハビリステーション/ 居宅介護支援事業所 life design village FLAT) を生業とし、対人援助職として日々、その人の「暮らし」、答えのない問いに向き合い続けることに共通する何を感じたからなんだと思います。そして、そのために日々悩み続けるわけで…..
そして、それはズッコロッカにも通ずることで、オトナもコドモも「あそび」を通して、感じ・考え・悩み・楽しみ、繋がり深め広がる…完成形はなく、訪れた人とコミュニケーションをとりながら少しずつつくり続けていく。そんな理念であり、場であるわけで…。
そんなことをちょっとでも感じてもらえたらというこちらのエゴでしかないんですが、そんなエゴを埋め込みたくなるけどそんなことをみてもらえるなんて期待値高すぎるのもわかってはいる。だけど普段FLAT STAND やズッコロッカに関わってくださる方だったら何かしら感じてもらえるんではないかなぁって期待ももっちゃったりもするのは事実で。
FLAT STANDらしく関わろう!!
もろもろ自分の興味や勝手な責任感で考えながら、イベントの整理もしていくんですけど…「あれ?おれはあくまで場所側で、主催はズッコロッカだしなー。友愛さんとズッコでなんか詰めていくんだろうなぁ」って思ってたんですけど、なんか状況的に「これはちょっと噛んじゃった方がいいんでね??こちらの下心も入れて楽しませていただいちゃおう!」って方向に舵を切りましたー
なんとなく、「あれ?このままで平気かな??」みたいな漠然とした不安やら、やるんだったら「こうはしたくない。こうなったらいいな」感がでてきて、素人全開でイメージをがむばって伝えてみるわけで…(いや、これ↓はわからないよねー)
あとは、「Tシャツ展」ではあるんだけど、やっぱりそもそもの活動やそのプロセスみたいなものに触れられるようにしたいなーって思うわけです。なので原画や説明のパネル、そのほかの作品にも触れられるようにお願いをプッシュ気味に実施っ!で、ギャラリーではなくカフェでやる意味も欲しいので店内提供の器もご提供していただくことに!!いぇい!!
って感じで、FLAT STAND / 「たまれ」で開催する意味付けや、友愛学園さんとズッコロッカとコラボ感。すこーしずつ自分の中ではカタチになってきそうです。
こうやって、主催ではないんですが、ココでやる意味みたいのを場所側の立場でつくらせてもらったり、そもそも「なにしたいのか?」「どうなったらゴールなの?」的なこともいっしょに考えることもあります。だからたまーに「うちでやる意味ってなんでしたっけ?」的なことを聞いたりもしちゃいます。悪気はないんですよ。ただ、ホントにここじゃなくて他でやる方がいい企画であれば他でやった方がいいってシンプルに応援する意味でも思っているだけなんですー
数日前の事前搬入に来てくれた友愛学園さん。そこには利用者さんも。
作品の説明をしてくれる人もいれば、お菓子や飲み物を楽しんでくれる人もいれば、ちょっぴり緊張してる人もいれば、窓の外に見えるバスに心躍る人も。こうやって、コラボしたりすることでまた新しい場所や人との出会いがつくられたりするのはお互いにすごくいいんだろうなぁって、しみじみと。
そんな余韻をゆっくり感じる時間はさぁーと過ぎまして、私も負けじと、ズッコロッカも負けじと準備に汗を流すのでありました!!
*ズッコラボTシャツ展 – ”友愛学園”が”たまれ”にやってくる – 1/2
*ズッコラボTシャツ展 – ”友愛学園”が”たまれ”にやってくる – 2/2